





概要、特徴、生き方など
民家の庭などにもよく来るよく知られた小鳥です。
あなたホントにうちの子?-巣の中の血縁によって子育て投資を減少
スズメは、多くのつがい(メスとオスのペア)が一か所に集って(これを「コロニー」という)、巣を作り、卵を産み、メスとオスが協力して子育てをします。
この時、巣の中には、メスがつがいのオス以外との交尾を経て産んだ卵から孵ったヒナ(つがい外父性)や、別のつがいが勝手に産んだ卵から孵ったヒナ(種内托卵)が存在することがあります(別の男と作った子を育てさせるなんて、なんて鳥だ!と侮るなかれ、これがスズメの繁殖戦略の一部なのです)。
一方で、自分と血縁関係のないヒナを育てるのは、自分の遺伝子を残すという点からは無駄な労力になります。北海道大学の坂本春菜さんらの研究によると、つがい外父性や種内托卵のヒナが含まれる巣では、オスの給餌頻度が減少することが明らかにされています1)。この研究対象とされた29の巣では、半数以上に親と血縁のないヒナが含まれ、4割近くにはメスと血縁のない種内托卵のヒナが含まれていました。
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