ウスタビガ(薄手火蛾)

学名Rhodinia fugax
英名:-
分類昆虫綱 チョウ目(鱗翅目)ヤママユガ科
サイズ:12㎝前後(成虫)、~8cm程度(幼虫)
時期:晩秋(成虫)
分布:本州
レッドリスト(絶滅危惧種)
絶滅危惧Ⅰ類:東京都
・滋賀県分布上重要種

ウスタビガ成虫♂
ウスタビガ成虫♂

概要、特徴、生き方など

成虫の特徴

 茶色から黄褐色の大型の蛾です。

幼虫(~蛹・繭)の特徴

 幼虫はクヌギなどの葉っぱを食べて育ちます。

 卵から孵って間もない若齢の頃は全体的に黒みを帯びた体色をしていますが、終齢になると、全体的に緑色の体色になり、体の背側は黄緑色、腹側が深緑色で、まるで、葉っぱを上から(腹側)と地面から(背側)見たときと同じような色合いになっています。

 幼虫はコンボウアメバチウスタビガフシヒメバチなどの寄生蜂に寄生されることがあります。

 十分に成長すると、蛹になるための繭を紡ぎます。繭は鮮やかな緑色をしており、柄のような構造で木にしっかりと固定されています。繭を紡ぐ糸の太さは16〜27μmとされています1)
 この繭は色褪せることがないため、冬枯れの森の中でひときわ目立ちます。

自然界での役割(サイト管理者の私見です)

 幼虫はクヌギなどを餌にしていることから、クヌギなどが光合成によって蓄えた栄養を、動物性の栄養に転換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、クヌギなどが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。

関連する生き物

ヤママユ
ヤママユ(近縁種)
ヒメヤママユ
ヒメヤママユ(近縁種)
オオミズアオ
オオミズアオ(近縁種)
◆参考文献等

1 塚田益裕, 佐藤俊一, 庄村茂, 梶浦善太. ウスタビガ,Rhodinia fugax 繭糸の形態および理化学的特性. 日本シルク学会誌 2012年 20 巻 p.27-33.


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