ヤママユガ(山繭蛾)

学名Antheraea yamamai
別名:天蚕(てんさん)、ヤママユ
英名:Japanese Oak Silk Moth(Worm)
分類昆虫綱 チョウ目(鱗翅目)ヤママユガ科
サイズ:15㎝前後(成虫)、~10cm程度(幼虫)
時期:成虫 7~8月、幼虫 初夏
分布:全国
レッドリスト(絶滅危惧種)
準絶滅危惧種:茨城県
・埼玉県地帯別危惧

ヤママユガ成虫
ヤママユガ成虫

概要、特徴、生き方など

成虫の特徴

 大人の手のひらを広げたほどの大きさの大型の蛾です。口は無く、水一滴飲むこともありません。
 7~8月の年に1回発生します。

幼虫(~蛹・繭)の特徴

 幼虫はクヌギなどの葉を食べて成長します。
 ヤママユガの幼虫の吐く絹糸は、カイコガの絹糸よりしなやかでしわになりにくい性情があり、その希少性から『繊維のダイヤモンド』『繊維の女王』と呼ばれ、実にカイコガの絹糸の、繭価格で20倍、絹糸価格では100倍にもなると言われています1)2)

自然界での役割(サイト管理者の私見です)

 幼虫はクヌギなどを餌にしていることから、クヌギなどが光合成によって蓄えた栄養を、動物性の栄養に転換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、クヌギが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。
 

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◆参考文献

1 瓜田章二「天蚕絹タンパク質の機能性利用への実用的可能性」 蚕糸・昆虫バイオテック 82(2), 79-84.
2 JA長野県「繊維のダイヤモンド 穂高の天蚕糸」( https://oishii.iijan.or.jp/area/post-1880

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