概要、特徴、生き方など
翅を広げても3cmに満たない小型の蛾の仲間です。白銀の翅に黒い縁取りが特徴的です。オスにだけ、尾端にポンポンのような構造物があります。
ちなみに、ワタヘリグロと濁らず、ワタヘリクロとなるのが正しい和名です。
幼虫は名前にも入っているように、ワタ(綿)の葉を食べて育ちますが、日本ではワタの栽培は限られているので、野生ではクワの葉などを食べて育っているものと考えられています。
また、農業分野では「ウリノメイガ」の名で知られており、キュウリやゴーヤ、スイカなどのウリ科の作物の葉や、オクラ(ワタと同じアオイ科の植物)の葉を食害します。
自然界での役割(サイト管理者の私見です)
幼虫はワタやキュウリなどの葉を餌にしていることから、それらの植物が光合成によって蓄えた栄養を、昆虫食の動物が利用可能な動物性の栄養に変換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、ワタやキュウリが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。
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