学名:Argyreus hyperbius
英名:Indian Fritillary
分類:昆虫綱 チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科
サイズ:4cm前後(前翅長)
時期:春~秋
分布:本州、四国、九州、沖縄
レッドリスト(絶滅危惧種):掲載なし









概要、特徴、生き方など
豹柄(オレンジ色と黒のまだら模様)のチョウで、草原や河原でよく見かける大型のチョウです。
メスの前翅の外半分が黒と白の模様で占められているのが特徴的です。「ツマグロ」は端っこの方を意味する「褄(つま)」が黒いということを示しています。どっちがメスか分からなくなったときは、「妻(メス)の方が黒い」と思い出してください。
幼虫はスミレ科植物の仲間(スミレの仲間、パンジーなど)を食べて育ちます。
都市公園の植え込みや庭園などによく植えられているパンジーを食べるので、まちなかでも見かける機会の多いチョウの仲間です。
地球温暖化の進行とともに生息域が北へ拡大している生物種として有名で、1986年ごろには近畿地方以南に生息していたものが、1993年ごろには関東へ、2002年ごろには東北まで生息地が拡大しています。これは気温の上昇が大きな要因としてありますが、関東や東北へ拡大したのと同時期に、ガーデニングブームによって、幼虫の食草となるパンジーやビオラの栽培が拡大したことも生息域拡大の一つの要因ではないかと考えられています1)。
自然界での役割(サイト管理者の私見です)
幼虫はスミレ科の植物を餌にしていることから、そうした植物が光合成によって蓄えた栄養を、昆虫食の動物が利用可能な動物性の栄養に変換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、スミレの仲間やパンジーが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。
成虫は、花の蜜を吸うことから、ポリネーターとして受粉の役割を果たしていることが考えられます。
◆出典
1 望月宏美, 山口隆子(2021). ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究. 日本生気象学会雑誌 2021 年 57 巻 4 号 p. 135-141.

コメント