スズムシ(鈴虫)

学名Homoeogryllus japonicus
別名:マツムシ(古称)
英名:Bell Cricket
分類昆虫綱 バッタ目(直翅目)コオロギ科
サイズ:3cm前後(成虫)
鳴き声:リーーーン、リーーーン、リーーーン
時期:夏~秋
分布:(北海道)、本州、四国、九州
レッドリスト(絶滅危惧種)
絶滅危惧Ⅰ類:岩手県・群馬県
・要注目種:神奈川県
・埼玉県地域別危惧種
・長野県松川村西原地域個体群(絶滅の恐れのある地域個体群)

スズムシ成虫♂
スズムシ成虫♂

概要、特徴、生き方など

 3cm前後の大きなコオロギの仲間です(マツムシなどとともにマツムシ科として独立させる場合もあります)。

 秋に、とリーン、リーン、リーンと美しい音色を奏でます。秋に鳴くイメージがありますが、実際には8月頃から鳴き始め、9月下旬頃までがピークで、マツムシカンタンがまだまだ真っ盛りな、涼しくなるころには一足先にいなくなってしまいます。
 「鳴く虫」と言えばこのスズムシが挙げられることが多いと思いますが、同じく鳴く虫の代表格エンマコオロギなどと比べると、生息地が限られ、そう簡単にみられません(エンマコオロギは都会の公園などでもみられるぐらい、どこでもみられます)。

鈴虫寺

 京都にある「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」は、「鈴虫寺」の呼び名で有名で、実際にお寺でスズムシが飼育されています(それも大量に)。さらに、冬でも加温して飼育しているため、年中スズムシの鳴き声を聞くことができます。
 お寺へ参拝すると、スズムシの鳴き声を聞きながら「鈴虫説法」を聞くことができます。

見分け方

メスとオス

 スズムシのメスとオスは、産卵管の有無と翅の模様を見ることで簡単に見分けることができます。

 メスは、翅の模様が一様で、腹部の先端からは細長い産卵管が出ています。

 一方で、オスは鳴き声を出すために、翅の模様が複雑になっていて、メスのような産卵管はありません。
 

スズムシのメスとオスの見分け方
スズムシのメスとオスの見分け方

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