チョウ目には、チョウ(蝶)とガ(蛾)の仲間が含まれます。
アゲハチョウ上科 -Papilionoidea-
「チョウチョ」と言えば「アゲハチョウ」「モンシロチョウ」と真っ先に名前の挙がる有名なチョウの仲間を含む分類群です。
「キチョウ」の仲間も黄色いですが「シロチョウ」の仲間です。ややこしいですが。
黄色やオレンジ色で彩られたチョウが多く含まれる分類群です。
○○タテハ、○○ヒョウモン、○○ヒカゲなどと呼ばれるチョウはすべてこの分類群に含まれます。
ちょうどシジミ貝が開いたぐらいの大きさで、小型のチョウの仲間です。
翅の背面(背側)が美しい種類が多く、「ゼフィルス」と呼ばれる一群は特に美しく、マニアが非常に多いです。
他のチョウの仲間とは少し異なる風貌をした、小型のチョウの仲間です。
風貌だけでなく、ひらひらと飛ばず、せわしなく飛び回る種が多く、そういった意味でもまた、他のチョウとは一線を画しています。
ヤガ上科 –Noctuoidea–
ヤガは「夜蛾」と書きます。後翅が非常に美しいカトカラの仲間や春キリガや夏キリガなど、マニアにはお馴染みの蛾の仲間を多く含みます。日本だけでも1,000種類以上を擁する超巨大分類群です。
・シャチホガ科
・ケンモンガ科 ・ドクガ科
・コブガ科 ・ヒトリモドキ科
・カノコガ科 ・ヒトリガ科
シャクガ上科 –Geometroidea–
シャクガは「尺蛾」です。幼虫は一般にしゃくとりむし(尺取虫)と呼ばれ、長さを図る手の動きのような独特な歩き方をします。日本だけでも1,000種類近い種数を擁する巨大分類群です。
・ツバメガ科
カイコガ上科 –Bombycoidea–
幼虫が蛹になるときに、絹糸を吐いて繭を作る蛾の仲間の図鑑です。チョウ目の昆虫の中では大型になる種類を多く含みます。また、野生には生息していない数少ない昆虫カイコガを含みます。
成虫が戦闘機のようなフォルムをしている蛾の仲間の図鑑です。幼虫は、尾部のツノ(尾角)が特徴的です。蛾は夜に飛ぶイメージがありますが、この分類群には昼間に飛ぶ種類がいくつか含まれます。
・イボタガ科
・オビガ科
メイガ上科 -Pyraloidea-
主に2cm前後程度の小型の蛾の仲間で、触角を背中側に沿わせて止まる姿が特徴的です。また、幼虫が水中ですごす数少ない蛾の仲間であるミズメイガの仲間も含みます。
その他
カレハガ上科、トリバガ上科、ハマキモドキ上科、ホソガ上科、マダラガ上科などの蛾の図鑑です。
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