学名:Patanga japonica
英名:-
分類:昆虫綱 バッタ目(直翅目)バッタ科 ツチイナゴ亜科
サイズ:5cm前後(成虫)
時期:成虫 春~秋、幼虫 夏~初秋
分布:全国
レッドリスト(絶滅危惧種):掲載なし
概要、特徴、生き方など
トノサマバッタなどに似ていますが、イナゴの仲間です。また、他のバッタはイネ科の草を好みますが、ツチイナゴはクズなどの葉を好んで餌にします。
ツチイナゴは成虫で越冬するので、春暖かくなると、成虫が活動を開始します。5~7月頃に地中に産卵し、1週間程度で幼虫が孵化します。幼虫は、クズなどのやわらかい若葉を食べて成長し、秋には成虫になります。
高密度、つまり集団で成長すると、「幼虫(集団型)」の写真のように、体に黒い模様が入った個体が現れます。
自然界での役割(サイト管理者の私見です)
クズなどの植物を餌にしていることから、それらの植物が光合成によって蓄えた栄養を、動物性の栄養に転換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、それらの植物が繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。
見分け方
似た昆虫との見分け方
トノサマバッタなどの大型のバッタ類ととても似ていますが、画像のように、眼の下から口に向かって黒い涙のようなラインがあるのがツチイナゴなので、この模様で見分けることができます。
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