センチコガネ(雪隠黄金)

学名Phelotrupes laevistriatus
英名:-
分類昆虫綱 甲虫目(鞘翅目)センチコガネ科
サイズ:2㎝前後
時期:春~秋(成虫)
分布:本州
レッドリスト(絶滅危惧種):掲載なし

センチコガネ成虫
センチコガネ成虫

概要、特徴、生き方など

成虫の特徴

 成虫は金属光沢のある美しい昆虫です。

 奈良で行われた研究によると、センチコガネは、牛糞には少し集まるものの、鹿糞はあまり好まず、腐肉を好み、近縁種であるオオセンチコガネは腐肉よりも新鮮な牛糞や鹿糞を好むという結果が出ています1

自然界での役割(管理者の私見を含みます)

 獣糞や腐肉を主食にしていることから、自然界の掃除屋としての役割を担っていることが考えられます。センチコガネを含むいわゆる“糞虫”の仲間がいなければ、森の中はニホンジカイノシシなどの糞であふれかえってしまうでしょう。

見分け方

似た昆虫との見分け方

 センチコガネオオセンチチコガネと非常によく似ていますが、頭楯(頭部正面を覆う外骨格)と胸部背面の筋で見分けることができます。
 頭楯での見分け方は、半円のような形をしていればセンチコガネ、三角、あるいは台形のような形をしていたらオオセンチコガネです。
 胸部背面の筋については、筋が胸部の半分程度までであればセンチコガネ、胸部背面をほぼ縦断していればオオセンチコガネです。
 個体差もありますが、上記の2点を見ることでほぼ同定が可能です。

関連する生き物

オオセンチコガネ
オオセンチコガネ(近縁種)
◆参考文献
  1. 赤嶺真由美・佐藤宏明「大型糞虫3種(Scarabaeidae)のニッチ分割」昆蟲(ニューシリーズ),14(4);290−296,2011 ↩︎

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