学名:Theretra oldenlandiae
英名:Impatiens Hawkmoth、Taro Hornworm、White-banded Hunter Hawkmoth
分類:昆虫綱 チョウ目(鱗翅目)スズメガ科
サイズ:7㎝前後(成虫・開翅長)
時期:初夏~秋
分布:全国
レッドリスト(絶滅危惧種):掲載なし
概要、特徴、生き方など
成虫は、戦闘機のようなフォルムをした蛾の仲間です。腹部の背面に白い筋模様(真ん中に黒い筋が通っている)ががあるため、“背筋(せすじ)”雀という名前が付いています。
幼虫は、若齢期は黒地に黄色い模様のある姿で、終齢になると少しグレーっぽい色味になり黄色一色だった模様が、目玉のような模様になります。
幼虫は、ヤブガラシなどの葉を食べて育ちますが、サトイモやサツマイモの葉も食べるので、農家にとっては害虫になります。サトイモの仲間は「タロイモ」と呼ばれていますが、そのサトイモの仲間の葉っぱを食べるセスジスズメの英名は「Taro Hornworm(タロ・ホーンワーム)」とも呼ばれます(スズメガの仲間の幼虫は、尾部にツノのような突起「尾角」があるので、英語ではHornworm(「角芋虫」の意味)と呼ばれます)。
自然界での役割(サイト管理者の私見です)
幼虫はヤブガラシやサトイモなどの葉を餌にしていることから、それらの植物が光合成によって蓄えた栄養を、昆虫食の動物が利用可能な動物性の栄養に変換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、ヤブガラシやサトイモなどが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれません。
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