学名:Polyrhachis lamellidens
英名:-
分類:昆虫綱 ハチ目(膜翅目)アリ科
サイズ:7mm前後(働きアリ)
時期:春~秋
分布:本州、四国、九州
レッドリスト(絶滅危惧種):
・環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類
・絶滅危惧Ⅱ類:山形県、茨城県、群馬県
・準絶滅危惧種:長野県、愛媛県
・要注目種:栃木県、福井県
・情報不足:秋田県、福島県
概要、特徴、生き方など
赤褐色の胸部を持ち、胸部と腹部の間の腹丙節に大きく湾曲したトゲを持つのが特徴のアリです。雑木林の林縁などにある大きな木のうろなどで見かけることが多いです。
トゲアリの女王は、単独でクロオオアリやムネアカオオアリの巣へ侵入し、巣を乗っ取ってしまうことが知られています。巣に侵入した際に、相手のアリの体表を舐めて体表炭化水素を摂取し、自分の体にこすり付けます。こうすることで、相手の巣のアリと同じ匂いになり、仲間と認識されるため、巣の奥まで入りこむことができます。こうして相手のアリの女王まで到達したら、女王を殺して巣を乗っ取ってしまいます。胸部のトゲが最強の武器なのかと思いきや、そういうわけではなさそうですね。
自然界での役割(サイト管理者の私見です)
芋虫などの昆虫を狩ったり、昆虫の死骸などを餌にすることから、昆虫などの生息数を制御する役割や、自然界の掃除屋の役割を担っていると考えられます。
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