ウラギンシジミ（裏銀小灰蝶）の図鑑

学名：Curetis acuta
英名：Angled Sunbeam
分類：昆虫綱 チョウ目（鱗翅目）シジミチョウ科
サイズ：2.5cm前後（前翅長）
時期：春～秋
分布：本州、四国、九州、沖縄
レッドリスト(絶滅危惧種)：掲載なし

概要、特徴、生き方など

　翅の裏（腹側の面）が白銀色をしているシジミチョウの仲間です。

　幼虫はフジやクズなどの花を食べて育ちます。そのため、フジやクズの花に似た色彩をしています。

自然界での役割（サイト管理者の私見です）

　幼虫はフジやクズなどの花を餌にしていることから、そうした植物が光合成によって蓄えた栄養を、昆虫食の動物が利用可能な動物性の栄養に変換する役割を果たしているのではないかと考えられます。また、フジやクズなどが繁茂しすぎることを抑える役割もあるかもしれませんが、クズは海外でも外来種として繁茂し「ジャパニーズ・グリーン・モンスター」と呼ばれるほどの繁殖力なので、ウラギンシジミによる食圧はそれを抑えるほどの効果はほぼないものと考えられます。
　成虫は、花の蜜を吸うことから、ポリネーターとして、受粉の役割を果たしていることが考えられます。