キイロスズメバチ(黄色雀蜂)

学名Vespa simillima xanthoptera
英名:Japanese Yellow hornet
分類昆虫綱 ハチ目(膜翅目)スズメバチ科
サイズ:2cm前後(成虫)
時期:春~秋
分布:本州、四国、九州
レッドリスト(絶滅危惧種):掲載なし

キイロスズメバチ成虫
キイロスズメバチ成虫

概要、特徴、生き方など

 ケブカスズメバチの本州以南に生息する亜種で、言わずと知れた危険なハチです。尾端の毒針とアゴで昆虫などを狩ります。
 養蜂場では、ミツバチの巣の周りで、ミツバチの成虫を襲い、肉団子にして自分の巣へ持って帰る姿がよく観察されます。

 毒の強さを示すLD50※1は3.1 mg/kg※2で、オオスズメバチ(4.1 mg/kg)より強い毒を持っています。当然、オオスズメバチより体が小さいので毒の量は少ないですが、いずれの種も危険であることに変わりはありません1)

 キイロスズメバチ一匹が持つ毒の量では、大人が死に至ることはほぼありませんが、体内に入った毒に対して免疫機能が暴走しアナフィラキシーショックを起こして死に至る場合があるので注意が必要です。

 民家の軒下や天井裏など、人里にも巣を作る上に、攻撃性が高く、巣に近づいた人は躊躇なく毒針で攻撃しますので、民家付近でキイロスズメバチを見かけた際には、近くに巣があることも想定して、刺されないように細心の注意を払ってください。

※1:半数致死量、その量の毒で半数が死に至る量。数字が小さいほど強い毒であることを示す。
※2:1kg当たりの量なので、体重50kgの人の場合、約200mgで半数が死に至る計算になる。

自然界での役割(サイト管理者の私見です)

 昆虫などを狩ることから、昆虫などの生息数を制御する役割を担っていることが考えられます。

 また、昆虫の死骸や動物の死肉なども肉団子にして持ち去るので、自然界の掃除屋の役割も担っていると考えられます。

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